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イノシシ・猿の当地での被害は、農業経営を逼迫させるほど、年々深刻な問題となっております。竹山を管理する者は高齢化し、後継者がほとんどいない状況で、イノシシ・猿の急速な増加が拍車をかけ、付近の竹山は荒廃し続けています。
せっかく1年間手入れをしている竹山が、1頭のイノシシが襲来することによって、そこらじゅう地面をほっくり返され、根こそぎ筍を食い荒らします。2008年は、約2トンほど収量が見込まれる竹山をトラクターで耕したように荒らされ、結局収量は皆無でした。
また猿に関しては群れで行動しています。正に今、地面に出ようとする筍をもぎ取り、皮を剥き食べ荒していきます。30〜40頭の群れにやられた竹山に着くと、食い荒らした皮が一面に広がり、愕然とさせられます。
私たちの地域で農産物を作る場合、なにかしらの防除の策をとらないと、ほとんどの作物が全滅させられると言っても過言ではありません。畑はもちろん、田や竹山までネットや電気柵で囲いを作らなければ腰を据えて作物はつくれません。いいえ、たとえ電気柵で囲っていてもその囲いを突破して侵入してくることも多々あります。決して安心できることはありません。時に私は、柵やネットに人間が囲まれて生かされているような錯覚に陥ることさえあります。
なぜ、こんなにイノシシや猿が増えてしまったのでしょうか…
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