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「筍は竹やぶにはえてくる」と思っている人が多いのではないでしょうか。確かに全く手入れもしない、ほったらかしの竹やぶからも筍はでてきます。しかし、効率的に収穫作業を行えるようにするだけでなく、収量の安定化やすんなり筍を育てることを意図して手入れをし、竹山の管理をおこなっています。
たとえ一度きれいにした竹山でも2-3年ほったらかしにしたら、すぐに籠をしょって歩けないほどの竹やぶになってしまい、地面も地下茎が絡み合うほど込み合ってしまいます。竹山の管理は、イコール、竹をどれだけ切れるかということではないかと思います。
竹を切ることによって、古い竹から新しい親竹に更新し、全てを勢いのよい親竹にします。また、親竹と親竹の間隔をあけることによって、陽の光が竹全体に行きわたります。込み合った所にある竹と充分な間隔が確保された竹では、付いている葉の量に雲泥の差があり、養分の供給量に大きな開きがでます。さらに、陽の光が地面にも届くことによって地温を上げ、筍の発生を早くします。よって、我が家の竹山は、雑草がびっしりと生えてしまいますので、その始末がたいへんなのですが…。
正直言いまして、切った竹を後片付けするのは、大変な重労働です。生えた草も全て草刈りを行います。竹山に通じている道の手入れをし、筍を食い荒らすイノシシ対策のため、周囲に電気柵を張ります。
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